

「had p.p.」のことを「過去完了」と呼びます。過去完了には、「大過去」「完了」「継続」「経験」の用法があります。ここでは、「継続」用法が使われています。
「(過去までの)継続」用法は、「be」「know」「like」のようなふつう進行形にしてはいけない動詞を除いては、過去完了進行形を用いるのがふつうです。
◆過去完了進行形◆
「過去完了進行形」は次の足し算にたとえることができます。

※ 「been」は、不変です。
◆ had been -ing
◆ had p.p. ←進行形にできない動詞の場合 |
訳
★「(過去まで)ずっと〜しつづけていた」 |
例文
★ He had been studying French for 10 years when he wrote it.
(彼がそれを記したとき、彼は10年間フランス語を勉強しつづけていた。)
★ She had been busy for a week before she visited me.
彼女は、私を訪ねる前の一週間というもの、ずっと忙しかった。
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時間の線分を使って説明してみましょう。
His wife had been drinking for three hours in the kitchen when he came home.

「●=帰宅した時間」、「●=3時間飲みつづけている状態の時間」です。「帰宅した」のが過去で、その「過去」から「大過去」のあいだの3時間に妻は酒を飲みつづけていたという状況です。「現在まで」の継続なら「現在完了進行形」を使いますが、このように「大過去から過去まで」の継続なら「過去完了進行形」を使います。 |
● 過去完了進行形とは、「be -ing」の「be動詞」だけを、「had p.p.」に変えたものです。
● 断続的な継続でも使うことができます。
● ふつう進行形にしない動詞の継続は、「過去完了進行形」を使ってはいけません。
(〇)I had known him for three years at that time.
(あの時、私が彼のことを知ってから3年前が経っていた。)
(×)I had been knowing him for three years at that time. |
★「when he came home」から大過去から過去までの継続だとわかるので、現在完了の選択肢2・選択肢3は不可。
★選択肢4→問題文が「ずっと〜し続けていた」と訳せるので、「過去完了進行形」で表現するのが妥当です。
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