

「will have p.p.」(完了・結果用法) |
「will have p.p.」のことを「未来完了」と呼びます。未来完了には、「完了」「継続」「経験」の用法があります。ここでは、「完了」用法が使われています。
◆ 未来における完了 |
訳
★「(未来に)〜してしまっているだろう」 |
例文
★ The lake will have frozen by tomorrow morning.
あしたの朝までには湖は凍ってしまっているだろう。
※ freeze - froze - frozen
(凍る)
※ 「by 〜」=「〜までに(は)」
● 上の例文を「朝までに凍っているだろう」と訳すこともできます。また、「朝までに凍っているだろう」が「朝までに凍ってしまっているだろう」の意味で使われていることを見抜く力も必要です。
|
●主語が「 I 」または「We」のときのみ、「shall have p.p.」としても同じ意味になります。
例)
・I will have written it by tomorrow.
=I shall have written it by tomorrow.
(あしたまでに私はそれを書き終えているでしょう。) |
時間の線分を使って説明してみましょう。
The lake will have frozen by tomorrow morning.

「あしたの朝に凍る」のではなく、「あしたの朝は凍り終えてしまっている状態になっているだろう」ということを言いたい文章になります。「凍る時間」は、絶対にそうだとは言えませんが、「日の出前」といった感じです。「未来完了の完了用法」とは、「現在完了の完了用法」の意味が未来に移動したものだと思ってください。未来完了は、「あしたの朝」つまり「未来」が主役です。 |
The meeting will have broken up by the time you arrive there.
● この英文は、by(までには)があるので、「あなたが着いた瞬間に会合が終わる」という意味ではなく、「着いたときにはもう終わってしまっている」という意味です。
●「by the time S+V」は「時を表す副詞節」のように働いているので、この節内は未来のことでも現在時制を使います。ここでの「arrive」が未来のことを述べているのだから、「未来に着いたときに終わってしまっていることでしょう」となり、この問題は「未来完了」が正解になります。 |
★選択肢1→未来のことを述べているので、主節が現在時制なのはおかしいですね。
★選択肢2→「そこに着くまでに(は)その会合は終わりつつあるでしょう」という意味になり、不自然です。
★選択肢3→「〜までに(は)」=「by 〜」で修飾される動詞部で、「will have
p.p.」の代わりに「will 原形」を使う例が確かにあります。「finish」ような最初から「終了」を意味する動詞であれば、「will
have p.p.」の代わりに「will 原形」を使うことが結構あります。
例) I will have finished it by noon.
= I will finish it by noon.
※ただし、「 I will have written it by noon.」を
「I will write it by noon.」と書くことは許されません。
大学入試では、両方で書ける場合でもより適切な「will have p.p.」を優先させなければなりませんから、選択肢3は選択肢4に勝つことはできないのです。
ちなみに、「be動詞」の場合は逆で、「will have p.p.」ではなく「will be」を用います。
例)彼が来るときまでには暗くなっていることだろう。
(〇)It will be dark by the time he comes.
(×)It will have been dark by the time he comes.
理由は、「彼が来た時点でまだ暗い状態が終了し終えていない」からですね。
★選択肢4→正解 |