

現在完了(have+p.p.)・経験用法 |
●経験用法「〜したことがある」
「現在までに〜した経験がある」が真意。
例) I have met the man twice.
(私はその男に2度会ったことがある。)
(現在までにその男に2度会った経験がある。)
●否定文は「not」よりも「never」を多用。
・この「never」は「〜したことがない」の意。
例) I have never met the man.
(私はその男に会ったことがない。)
●疑問文には原則として「ever」をつけます。
・この「ever」は「かつて」の意。
例) Have you ever met the man ?
(あなたはその男に会ったことがありますか。)
●疑問文でも回数や頻度を尋ねる文では、ふつう「ever」は付けない。
例) How many times have you met the man ?
≒How often have you met the man ?
(あなたはその男に何回会ったことがありますか。)
・回数を訊けばそれだけで「経験用法」だとわかるので、
「ever」をつけないのです。
・ 実用英語では、肯定平叙文にeverを付けることがあります。 |
問題文を時間の線分を使って説明してみましょう。
Now, you ask me if I've flown a major airline. Like you, I have never been on any of the big ones.

「●」は「ask」の時間で現在、「●」は「 I 」が生まれた時、「●」は「生まれた時から現在までの経験」を指しています。
この問題で大切なのは「ask」と「I've flown」の時制です。相手が「話し手の現在までの経験」を尋ねているのだとわかりますね。話し手は当然「過去から現在までの経験」を答えることになり、現在完了を用いるのです。 |
≪経験用法でよく使う言葉≫
★「before」 =「以前」
★「ever」=「かつて」
★「once」=(文中)「かつて」、(文尾)「一度」
★「twice」=「2度」
★「〜 times」=「〜度」(経験回数)
★「How many times」=「何度」
★「How often」=「何度」
★「never」=「〜したことがない」
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★ 現在完了を使っている選択肢1か選択肢2が正解になります。
★ 選択肢1→「私は大手航空会社のどの路線をも利用したことがある」
※肯定平叙文の「any」は「どの〜も」「どんな〜でも」の意。
★ 選択肢2→「私は大手航空会社のどの路線をも利用したことがない」
※否定文の「any」は「どの〜も〜ない」の意。
★ 選択肢1だと「大手航空会社が持つ路線をひとつ残らずすべて」という意味になるので、かなり特殊な状況ですね。選択肢2だと十分あり得る内容です。「あなたと同様に」とあることから、特殊なほうを消去し、選択肢2を正解にするのが妥当です。 |