

まずは、第1章助動詞にさかのぼっての復習です。
主語が「 I / We 」以外のとき、平叙文(疑問文を除いたもの)で「shall」が使われていたら下記の意味になります。
◆ 主語 shall 原形 |
訳
★「私(話し手)の意志によって主語は原形することになるだろう。」 |
例文
★ You shall have the car.
私の意志によってあなたはその車を持つことになるだろう。
=あなたにその車をあげよう。
★ You shall be happy.
私の意志によってあなたは幸せになるだろう。
=あなたを幸せにしてみせよう。 |
● 例文はそれぞれ次のように書き換えることができます。《重要》
★ You shall have the car.
= I will give you the car.
= I will let you have the car.
★ You shall be happy.
= I will make you happy.
● ここで述べていることが当てはまるのは、主語が「 I / We 」以外の文で、かつ、平叙文(疑問文を除いたもの)のときだけです。 |
● 時制の一致は、文の中心の動詞が過去形のときに問題となります。(大学入試の英文法問題ではこれで十分です)
● 文の中心の動詞が過去形のときは、その支配下にある動詞がいつのことを言っているのかを正確にとらえ、それに即した時制で英作しなければなりません。
● 他方、中心の動詞が現在完了のときは、時制の一致は起こりません。
・ I have said to her, “You are unkind.”
= I have told her that she is unkind.
※be動詞の時制は「現在形」のままです。 |
● この問題は、「話し手の意志のshall」で解釈するのが一番自然です。「私の意志によってあなたは私の返事を明日受け取ることになるだろう」、すなわち、「私は明日あなたに返事をします」となります。
● そこで、文の中心の動詞が現在完了のとき、「話し手の意志のshall」がどうなるのかを考えなければなりません。先ほど書きましたように、中心の動詞が現在完了のときは時制の一致が起こりませんから、「tomorrow」とある以上、「shall」のままでいいわけです。 |
★選択肢1→中心の動詞が現在完了のときは時制の一致が起こりません。従って、「tomorrow」とある以上、「would
原形」になる余地はありません。
★選択肢2→「明日あなたは私の返事を受け取るべきだ」となり、訳の自然さという点で選択肢3に負けます。
★選択肢3→「話し手の意志のshall」で正解。
★選択肢4→「あなたにthat以下であると(いうことを)告げる」。「こと」と訳せる節なので、この「that節」は名詞節です。名詞節は未来のことを未来時制で表現しなければなりません。
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