◆ 不定詞の「to」を境目にして「後方の内容」が「前方の結果もたらされたもの」であるといった関係にあるとき、この不定詞を【結果用法】と呼び、「前方した結果後方した。」という感じで訳すことになります。 |
★覚えておくべき典型例文リスト
(下記が不定詞【結果用法】の典型例文です) |
・ He lived to be ninety.
=彼は90歳まで生きた。
※直訳=「彼は生きて、その結果90歳になった。」
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・ He grew up to be a famous scholar.
=彼は大きくなって、(その結果)有名な学者になった。
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・ He left home ( , ) never to return.
=彼は家を出て、(その結果)二度ともどって来なかった。
※コンマはあってもなくても可です。
※「never to 原形」は、「not to 原形」の「not」が「never」に変わったもので、名詞用法では「決して〜しないこと」、副詞用法【結果】では「二度と〜しない」などと訳します。
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・ He did his best ( , ) only to fail.
=彼は最善を尽くしたが、(その結果)失敗した。
※コンマはあってもなくても可です。
※「do one's best」=「最善を尽くす」
※「fail」=「失敗する」
※「only to 原形」の「only」は、それが結果用法の不定詞で用いられている場合、結果内容が望ましくないものであることを示しています。「失敗した」が望ましい結果ではないので、「only」を「to
原形」の前に置くわけです。この「only」は「〜しただけの結果に終わった」という意味合いを持っていますが、特に訳出する必要もありません。
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・ I went there only to find her out.
=私はそこへ行ったもが、(その結果)彼女が
外出中であることがわかった。
※ 「find ○ △」=「○が△だとわかる」「○を△だと思う」
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・ He woke up to find himself alone in the room.
=彼が目を覚ますと、部屋の中には
自分以外誰もいなかった。
※直訳=「・・・自分が部屋の中で一人であると分かった」
※上記の「woke up」は「awoke」としても可です。
※ 「find ○ △」が使われています。△=alone in the room
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● 上記からわかるとおり、結果用法の不定詞は前方を先に訳してから後方を訳します。
● 結果用法の特徴 → 目的用法「〜するために」で訳すことができません。目的用法でも結果用法でも訳せる文は、たまたま結果用法のように意訳できるだけの目的用法の文です。
● 上記の典型例文を覚えておくと、結果用法の不定詞が簡単に見分けられるようになります。上記の典型例文のパターンを全部記憶しておくことが大切です。 |