明治学院大

      






不定詞の副詞用法【結果】

不定詞は大きく分けると「名詞用法」「形容詞用法」「副詞用法」の3つに分類されます。また、副詞用法にもさまざまな用法が存在します。ここでは、「副詞用法」の中のひとつである【結果】の概略をおさえておくことにしましょう。





 不定詞の「to」を境目にして「後方の内容」が「前方の結果もたらされたもの」であるといった関係にあるとき、この不定詞を【結果用法】と呼び、「前方した結果後方した。」という感じで訳すことになります。
覚えておくべき典型例文リスト
(下記が不定詞【結果用法】の典型例文です)

He lived to be ninety.
  =彼は90歳まで生きた。

 
※直訳=「彼は生きて、その結果90歳になった。」


He grew up to be a famous scholar.
  =彼は大きくなって、(その結果)有名な学者になった。


He left home ( , ) never to return.
  =彼は家を出て、(その結果)二度ともどって来なかった。


    ※コンマはあってもなくても可です。

※「never to 原形」は、「not to 原形」の「not」が「never」に変わったもので、名詞用法では「決して〜しないこと」、副詞用法【結果】では「二度と〜しない」などと訳します。


He did his best ( , ) only to fail.
  =彼は最善を尽くしたが、(その結果)失敗した。


     ※コンマはあってもなくても可です。
     ※「do one's best」=「最善を尽くす」
    ※「fail」=「失敗する」


※「only to 原形」の「only」は、それが結果用法の不定詞で用いられている場合、結果内容が望ましくないものであることを示しています。「失敗した」が望ましい結果ではないので、「only」を「to 原形」の前に置くわけです。この「only」は「〜しただけの結果に終わった」という意味合いを持っていますが、特に訳出する必要もありません。


I went there only to find her out.
  =私はそこへ行ったもが、(その結果)彼女が
    外出中であることがわかった。

  
※ 「find ○ △」=「○が△だとわかる」「○を△だと思う」


He woke up to find himself alone in the room.
     =彼が目を覚ますと、部屋の中には
    自分以外誰もいなかった。

    ※直訳=「・・・自分が部屋の中で一人であると分かった」
    ※上記の「woke up」は「awoke」としても可です。
    ※ 「find ○ △」が使われています。△=alone in the room

上記からわかるとおり、結果用法の不定詞は前方を先に訳してから後方を訳します。

結果用法の特徴 → 目的用法「〜するために」で訳すことができません。目的用法でも結果用法でも訳せる文は、たまたま結果用法のように意訳できるだけの目的用法の文です。

上記の典型例文を覚えておくと、結果用法の不定詞が簡単に見分けられるようになります。上記の典型例文のパターンを全部記憶しておくことが大切です。



結果用法は前半を訳してから後半を訳すよ〜



結果用法の不定詞を使っている選択肢が正解です。選択肢3と選択肢4のいずれかが正解です。

「□ is disappointed.」「disappoint □」(□をがっかりさせる)の受身ですから、「□ is disappointed.」のうしろに名詞や代名詞がいきなり来ることはありません。

例) 私はその知らせを聞いてがっかりした。
(○)
I was disappointed at the news.
(×) I was disappointed the news.


ゆえに、選択肢3は誤りであり、選択肢4が正解だとわかります。






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