オリジナル問題

      






不定詞の副詞用法【判断の根拠】

不定詞は大きく分けると「名詞用法」「形容詞用法」「副詞用法」の3つに分類されます。また、副詞用法にもさまざまな用法が存在します。ここでは、「副詞用法」の中のひとつである【判断の根拠】の概略をおさえておくことにしましょう。





 話し手がなぜ主語がそうであると考えたのか、その根拠となるものが示されている不定詞です。「〜するなんて」とか「〜するとは」と訳します。
例文

She can't be a doctor to say such a thing.
  =あんなことを言うなんて彼女は医者であるはずがない。

 
※「such 〜」=「こんな〜」「あんな〜」


What a clever dog this is to understand who she is!
  =彼女がだれであるかを理解できるとは、
    これはなんて頭の良い犬なのだ。

この用法は、「mustを含んだ文」や「感嘆文」でよく登場します。「mustを含んだ文」や「感嘆文」に出てくる不定詞が必ずしもこの用法であるとは限りませんが、かなりの目安になるとは思います。

「〜するなんて」「〜するとは」という訳が最も自然な不定詞であれば、この用法(判断の根拠)であると考えて差し支えありません。

修飾される部分は多くは「be+補語」で、補語は「形容詞」のときもあれば「名詞」のときもあります。ときに、一般動詞にかかるときもあります。




不定詞の副詞用法【形容詞を修飾】

選択肢との兼ね合いから、ここでさらに、「副詞用法」の中のひとつである
【形容詞修飾用法】をおさえておくことにしましょう。

 形容詞自体を修飾する不定詞が存在します。
直訳で「〜するのに」と訳せる不定詞のことです。
例文

・ This river is dangerous to swim in.
  =この川は泳ぐのに危険だ。

※太字は「dangerous」を修飾。
※形式主語を使って以下のように書き換えができます。
 
例文=It is dangerous to swim in this river.


・ This water is good to drink.
  =この水は飲むのに適している。

※太字は「good」を修飾。


・ He isn't easy to please.
  =彼は喜ばせるのにやさしくない。
  =彼は気難しい人だ。

※太字は「easy」を修飾。
※形式主語を使って以下のように書き換えができます。

 例文=It isn't easy to please him.

この用法は、不定詞動詞の目的語が主語に移動したかたちをとります。そのため、不定詞句に目的語の欠落が見られます。

例)
 ・
This river is dangerous to swim in.
  →「swim in this river」が分離したもの。

 ・This water is good to drink.
  →「drink this water」が分離したもの。

 ・He isn't easy to please.
  →「please him (彼を喜ばせる)が分離したもの。




上記のことから、不定詞動詞に目的語をつけると誤った文になります。主語がもどれる場所を空けておかなければならないのです。

(×)This river is dangerous to swim in it.
(×)This river is dangerous to swim there.
(×)This water is good to drink it.



「〜するなんて」「〜するとは」と訳せる不定詞が「判断の根拠」だよ〜



選択肢1→「そう言ってくれるなんてあなたはなんて親切なのでしょう。」 You are very kind to say so.と書き換えができる文です。「〜するなんて」と訳せるので、問題文と同じ【判断の根拠】用法です。

選択肢2→上記で説明した「形容詞修飾用法」です。

選択肢3→「この川は泳ぐのに危険であるに違いない。」
  やはり、上記で説明した「形容詞修飾用法」です。

選択肢4→「happy」が感情を表す形容詞なので「感情の原因」用法ですね。「〜して」と訳す不定詞です。「その手紙を読んで彼女は幸福を感じた。」






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