

使役の「make」は次の3つの事柄が大切です。(「〜に〜させる」「〜に〜してもらう」などと訳すものを【使役(しえき)】と呼びます。)
◆ make + 目的語 + 原形 |
訳
★「目的語に〜させる」 |
例文
★ He made us clean the room.
彼は私たちにその部屋を掃除させた。 |
● ここでの「原形」とは正式には「原形不定詞」と言います。原形不定詞とは「to のつかない原形だけの不定詞」のことです。
● この表現は、「目的語が望んでいない行為を半ば無理矢理させる」といったニュアンスを伴うため、「赤ちゃんにミルクを飲ませる」といった意味では使いません。
● この構文は受身では、「原形」が「to 原形」に変わります。
例→We were made to clean the room.
(私たちはその部屋の掃除をさせられた。)
● この表現は、「SVOC」の第5文型です。「OがCの動作をする」という関係が成立することが決め手になります。
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◆ make + oneself + understood |
訳
★「自分の言いたいことを他者にわからせる」 |
例文
★ I couldn't make myself understood in French.
私のフランス語は通じなかった。 |
● ここでの「understood」は過去分詞です。
● この表現は、「SVOC」の第5文型です。
「O is understood.」(自分の言葉が理解される)が成立する関係であることが決め手になります。 |
◆ make + oneself + heard |
訳
★「自分の声を他者に聞かせる」 |
例文
★ I couldn't make myself heard because of the noise.
騒音のせいで私の声を聞いてもらうことができなかった。 |
● ここでの「heard」は過去分詞です。
● この表現は、「SVOC」の第5文型です。
「O is heard.」(自分の声が聞かれる)が成立する関係であることが決め手になります。 |
★「but」と「couldn't」の間には「the boy」を指す「he」が省略されていると考えなければなりません。予告なしに主語が入れ替わることはありません。
★日本の受験英語界では、「make oneself ( )」という文法問題の答えはおおよそ「understood」か「heard」であると相場が決まっています。
★この問題も「make oneself heard」を使うとピッタリきますので、4を正解にします。 |