徳島文理大

      






「〜してもむだだ」

動名詞の慣用表現です。
《頻出》

 It is no use -ing.
訳:  〜してもむだだ 
 It is no use crying over spilt milk.
   こぼれたミルクを嘆いてもむだだ。
    
≒〔ことわざ〕覆水盆に返らず
      
「過ぎたことを嘆いてもはじまらない」の意。

  ・「cry over △」=「△を嘆く」
  ・spill - spilled [spilt] - spilled [spilt]
   (こぼす)
 「It is no use to 原形.」も間違いとまでは言えませんが、現代英語では一般的ではありません。

 「It」は形式主語で「-ing」以下を指しています。「-ing」以下が真主語です。

 「use」の部分を「good」に変えても同じ意味です。
 
例)
  ・It is no use arguing with her.
      =It is no good arguing with her.
    (彼女と議論してもむだだ。)


   ※「use」=(名詞)「役にたつこと」「効用」
   ※「good」=(名詞)「役にたつこと」「利益」



 「There is no use -ing.」も同じ意味です。
 例)
  ・It is no use arguing with her.
      =There's no use arguing with her.



 「There is no point (in) -ing.」も同じ意味です。
 例)
  ・It is no use arguing with her.
      =There's no point (in) arguing with her.



 動名詞に意味上の主語がつくことがあります。
 例)
  ・あなたが彼女と議論してもむだだ。
      =It is no use your arguing with her.



ついでに次の表現も一緒に覚えましょう。


 What is the use of -ing ?
訳:  〜して何の役に立つのですか。 
 What is the use of my going there ?
  (私がそこへ行って何の役に立つのですか。)

 この「use」も名詞です。
   ※「use」=(名詞)「役にたつこと」「効用」
     ・名詞の「use」は【jú
:s】(ユース)と発音します。


 
この表現は反語として使うことが多いので、例文は次の英文と書きかえができます。

  
It's no use my going there.
   (私がそこへ行ってもむだだ。)




「make use of 〜」は「〜を利用する」だよ〜



入試で有名な慣用表現が問題になっている場合は、慣用表現をつくる選択肢を正解にしてください。たとえ他の選択肢に正答の余地がわずかにある場合でも「最適でない」という理由で×になりますから、有名な言い方を優先させなければなりません。






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