立教大

      






「to have p.p.」 PartU



 
上の例のように
現在完了を不定詞で表す場合「to have p.p.」(完了不定詞)を用います。(「p.p.」は過去分詞のことです) だんだんわかりにくくなってきましたね。でも、次の4つのパターンを覚えれば簡単です。






 
「to 原形」「to have p.p.」がいつのことを言っているかは、中心の動詞が現在か過去かで変わってきます。そして大切なのは、「to 原形」がいつのことを指していようとも訳は常に「〜である」だということです。「to have p.p.」も、中心の動詞が「現在」であろと「過去」であろうと、訳は常に「した」「してしまった」「ずっと〜している」「〜したことがある」のいずれかになります。




実例



He seems to be shy.
  彼は内気であるようにみえる。
  =It seems that he is shy.


He seems to have made a mistake on that point.
  彼はその点で間違いを犯したように思われる。
  =It seems that he made a mistake on that point.

  または
   =It seems that he has made a mistake on that point.


過去を示す言葉を伴うケースでは「過去」と判断します。
 
例)
  He seems to have been busy yesterday.
   =He seems that he was busy yesterday.

           (彼は昨日忙しかったように思える。)


He seemed to be shy.
  彼は内気であるようにみえた。
  =It seemed that he was shy.


He seemed to have done it.
 =It seemed that he had done it.

次のような訳し方が可能です。
「彼がそれをやったらしかった。」
「彼がそれをやってしまったらしかった。」
「彼がずっとそれをし続けているように思われた。」
「彼はそれをやったことがあるようにみえた。」

    
 このパターンの「to have p.p.」も、普通の過去完了と同様に、「大過去」だけでなく、過去における「完了・結果・継続・経験」の意味を持ちうるのです。




問題考察

「あなたがたを待たせておいてごめんなさい」は、正確には「あなたがたを過去から現在までずっと待たせつづけておいてごめんなさい」であり、現在完了【継続】を用いて表現するのが適切です。そのため、不定詞で表現する場合も完了不定詞を使うのです。

 
 I'm sorry (that) I have kept you waiting.
     =I'm sorry to have kept you waiting.


この問題に限らず、中心の動詞が「現在」のとき、「過去」「現在完了」を不定詞で表すには完了不定詞を用います。


「人を待たせておく」「keep 人 waiting」と言います。「keep 人 waited」は誤りですよ。



「to have p.p.」が示す時間は中心の動詞の時制で決まるよ〜



 完了不定詞 (to have 過去分詞) が使われている選択肢を正解にします。






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