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完了形の動名詞

完了形の動名詞とは
「having p.p.」のかたちをした動名詞のことです。完了不定詞の働き完了形の動名詞の働きの同一性を感じ取ってください。





 
「-ing」「having p.p.」がいつのことを言っているかは、中心の動詞が現在か過去かで変わってきます。そして大切なのは、「-ing」がいつのことを指していようとも訳は常に「〜であること」「〜すること」だということです。「having p.p.」も、中心の動詞が「現在」であろと「過去」であろうと、訳は常に「したこと」「してしまったこと」「ずっと〜していること」「〜したことがあること」のいずれかになります。




実例



Mr.Smith is proud of being a mayor.
  スミス氏は自分が市長であることを誇りにしている。
  =Mr.Smith is proud that he is a mayor.


Mr.Smith is proud of having been a mayor.
  =Mr.Smith is proud that he was a mayor.

  または
   =Mr.Smith is proud that he has been a mayor.

 
次の訳し方が考えられます。
  「スミス氏は市長だったことを誇りにしている。」
  「スミス氏はずっと市長を続けていることを誇りにしている。」
  「スミス氏は市長になった経験があることを誇りにしている。」

 過去を示す言葉を伴うケースでは「過去」と判断します。
 
例)
  Mr.Smith is proud of having been a mayor 10 years ago.
   =Mr.Smith is proud that he was a mayor 10 years ago.

          (スミス氏は10年前に市長だったことを誇りにしている。)



Mr.Smith was proud of being a mayor.
  スミス氏は自分が市長であることを誇りにしていた。
  =Mr.Smith was proud that he was a mayor.


Mr.Smith was proud of having been a mayor.
  =Mr.Smith was proud that he had been a mayor.


 
次の訳し方が考えられます。
  「スミス氏は市長だったことを誇りにしていた。」
  「スミス氏はずっと市長を続けていることを誇りにしていた。」
  「スミス氏は市長になった経験があることを誇りにしていた。」

    
 このパターンの「having p.p.」も、普通の過去完了と同様に、「大過去」だけでなく、過去における「完了・結果・継続・経験」の意味を持ちうるのです。




問題考察

 

「not」「never」といった否定語は「having p.p.」の手前に置きます。(時制がズレているので完了形の動名詞を使います。)


「完了形の動名詞」は以上のように時間に関する働きが「完了不定詞」と同じであることに気づいてください。完了不定詞の動名詞版が「完了形の動名詞」だ、と言って差し支えないでしょう。



「not」「never」の位置に注意しよう〜



「be proud of 動名詞(句)」「be proud (that) S+V」が正しい表現です。これら以外の選択肢は選ばないようにしましょう。






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