オリジナル問題

      






受身の完了形動名詞

説明をわかりやすくするために、この問題の正解文を動名詞を使わないで書きかえたらどうなるかを先に提示しておきたいと思います。

問題文=He is ashamed that his daughter was not educated in her childhood.

2つの主語が同一ではなく、否定の意味を持ち、2つの動詞の時制がズレていて、しかも受動態。このとき、動名詞ではどう表すのでしょうか。

主語が異なる→「意味上の主語」をつける
  
意味上の主語は「〜が」と訳します。
    (第3章35問めの解説参照)

否定の動名詞→ 動名詞の前に「not」を置く

時制がズレた動名詞→ having p.p.

以上の要素がすべて合体され、さらに受身の要素が加わるわけです!

まず、次の順番で書くことを知っておいてください。

意味上の主語→否定語→having p.p.

さらに、受身にするため次のように発想します。

「not having p.p.」なら「〜しなかったこと」だよ。
(他に完了時制を念頭においた訳し方もありますが・・・)


以上のことから、動名詞で表すと次のようになるわけです。

「his daughter's not having been educated」でも可だよ。

受身が絡(から)むと難しく感じると思いますので、さらに例文を挙げておきましょう。(文の主語と動名詞の主語が「同一の人」「同一物」であるときは動名詞に意味上の主語をつけない、ということも思い出してくださいね。)


 Tom is proud that he is liked by everybody.
 =Tom is proud of being liked by everybody.
  トムはみんなから好かれていることを誇りにしている。

 Tom is ashamed that he was scolded by the teacher yesterday.
 =Tom is ashamed of having been scolded by the teacher yesterday.
  トムは昨日その先生から叱られたことを恥ずかしく思っている。


 Tom is ashamed that he isn't respected by the boys.
 =Tom is ashamed of not being respected by the boys.
  トムはその少年たちから尊敬されていないことを恥ずかしく思っている。


 Tom is proud that he wasn't scolded by the teacher last year.
 =Tom is proud of not having been scolded by the teacher last year.
  トムは去年その先生から叱られなかったことを誇りにしている。



動名詞は「意味上の主語・肯定否定・時制・態」といった要素が重要だよ〜



「教育を受ける」という意味なら、「educate」は受動態になります。ゆえに、受身の動名詞を使った選択肢3か選択肢4が正解。選択肢4は「not」の位置が間違っていますから、選択肢3を正解にします。






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