

●分詞構文とは、分詞(-ing)を使って、「接続詞+主語」を省略する方法のことです。
次のように覚えておきましょう。

「-ing」(分詞構文)の意味上の主語は主節の主語と同じです。
「-ing」(分詞構文)の時間は主節の動詞と同じです。
上の例では、「Seeing」の意味上の主語は「he」。
「Seeing」の時間は「ran」と同じ過去です。
●分詞構文で省略される接続詞には次のものがあります。
(試験でよく出るものを列挙。厳密には他にもあります。)
【理由】
「as」「because」「since」
(訳)〜ので 【理由】
例
As he is busy, he can't go.
=Being busy, he can't go.
=Because he is busy, he can't go.
=Since he is busy, he can't go.
(彼は忙しいので行けない。)
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【時】
「when」
(訳)〜するとき 〜したとき
「while」
(訳)〜しているあいだに、〜していると
例
When I entered the room, I found it.
=Entering the room, I found it.
その部屋に入った時、私はそれを見つけた。 |
【譲歩】
「though」=「although」
(訳)〜だけれども
「even if」
(訳)たとえ〜だとしても
例
Though I admit your opinion, I can't help you.
=Admitting your opinion, I can't help you.
あなたの意見が正当であると認めるけれども、
私はあなたを助けることはできない。 |
【条件】
「if」
(訳)もし〜すれば
例
If you turn to the right, you will find his house.
=Turning to the right, you will find his house.
右に曲がれば、彼の家が見つかるよ。
※「If you turn ・・・」は副詞節であり、
「turn」は未来のことを言っています。 |


他に「and」も分詞構文で省略できるけど、それは後のほうに出てくる「付帯状況の分詞構文」のところで解説するよ。

分詞構文のかたちを問う問題は、分詞構文を使わずに接続詞を使って書いたらどうなるかをまず考えてね!
●問題文は接続詞を使って書くと次のようになります。
問題文=As the examinees heard the bell, they knew it was time to stop.
2つの主語が同一で、しかも2つの動詞が同じ時間のことなので、動詞を「-ing」に変えて「接続詞+主語」を省略することができます。
「As the examinees」を省略する方法は、「heard」という動詞を「-ing」に変えるだけです。つまり、この問題の正解は次のようになります。
正解=Hearing the bell, the examinees knew it was time to stop. |
★受身の意味を出すには「受身の分詞構文」を使います。これについては別の問題で解説することにしましょう。 |