東京女子大

      






付帯状況の分詞構文(その2)

and」だけでなく、「~しながら」「~して」と訳す分詞構文も
付帯状況の分詞構文です。

では、付帯状況の分詞構文をまとめてみましょう。
 主節(S+V),-ing.
訳:・Sは~しながらVする。 
    ・Sは~してVする
    ・SはVし、そして~する。
例文1 (~しながら)

 She sat there, watching television.
   
直訳:彼女はテレビを見ながらそこに座っていた。
  
意訳:彼女はそこに座ってテレビを見ていた。

2つの動作が同時に進行しています。
「~しながら」という表現を伴うときは、「~していた」と訳すべき場合であっても主節動詞を進行形にしなくてよいのです。was sitting」のように進行形にしても間違いではありませんが、進行形を使わないほうが標準的です。
例文2 (そして~)

 
A man came, asking me to help him.
      一人の男がやってきて、どうか助けてくださいと私に言った。


「come」してから「ask」したということで、2つの動作は同時進行ではありません。
このケースは、「and」を使って書きかえることができます。
 
問題文=A man came, and he asked me to help him.
解釈問題においてとても大切なことですが、大学入試の長文問題では、主節の後ろにある分詞構文は90%程度の確率で付帯状況の分詞構文だと思ってください。(実用英語では、もっと確率が下がります。)

これは、「付帯状況の分詞構文が90%の確率で主節の後ろに来る」という意味ではありません。付帯状況の分詞構文も主節の前に普通に来れます。

(○)主節の後ろにある分詞構文ならば90%の確率で付帯状況である。
(×)付帯状況の分詞構文ならば90%の確率で主節の後ろにある。

つまり、
「付帯状況」以外の分詞構文は主節の後ろにあまり来ないということですね。


付帯状況以外で主節の後ろに置かれやすい分詞構文には次のものがあります。

 
「weather permitting」=「天気がよければ」 
   ・I'll go there, weather permitting.
    (天気がよければ私はそこへ行くつもりだ。)
 
※この「天気がよければ」という慣用表現は、主節の後ろに置かれることが結構あります。もちろん、文頭や文中に置くこともできます。


主節の後ろにある分詞構文を見たら、「~しながら」「~して」「そして~」のいずれかの訳を試してみましょう。




100パーセントではありませんが、次のように覚えておきましょう。


「~しながら」「~して」「そして~」と訳す分詞構文こそが、「付帯状況の分詞構文」だよ。



「主節の後ろにある分詞構文」は付帯状況の可能性が濃厚だよ~



選択肢2「and singing」→接続詞「and」分詞構文のこのような両立は不自然です。

選択肢3「with singing」→「with + 分詞」で「~しながら」という付帯状況を表現することはできません。「with + 名詞 + 分詞」というかたちなら付帯状況を表現できます。






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