京都産業大・改

      







問題文を分詞構文を使わずに接続詞を使って書いたら次のようになります。


As I had done my homework, I was able to watch television.

was」は過去で、「had done」は過去における完了です。

この問題では「〜し終えている状態だったので」という意味を出すことが大切です。
「As I did my homework」だと「完全に終わったこと」を必ずしも意味しませんから、この場合はおすすめできません。


これは2つの動詞の時制がズレているケースですね。この場合、どのように分詞構文に書きかえたらよいのでしょうか。


時制がズレたときの分詞構文は「Having p.p.」です。

そこで問題文は、次のように書きかえることになります。
(○) Having done my homework, I was able to watch television.




分詞構文(時制のズレ)

Having p.p.」というかたちの分詞構文を
完了形の分詞構文と言います。p.p.とは、「過去分詞」のことです。
下記の4つのパターンをしっかりと覚えましょう。

「As」の意味を持つ分詞構文を例にして訳を付けています。





分詞構文が指す時間は主節の動詞の
時制に応じて変化するんだよ。





実例



Having a car, he can go there.
  車を持っているので、彼はそこへ行ける。
  =As he has a car, he can go there.


Having lived there, I have a lot of friends there.

  =As I lived there, I have a lot of friends there.

  または
   =As I have lived there, I have a lot of friends there.

(訳)「そこに住んでいたのでそこに友達がたくさんいる。」
   「そこにずっと住んでいるのでそこに友達がたくさんいる。」

   「そこに住んでいたことがあるのでそこに友達がたくさんいる。」

副詞(句)が時間を決めるヒントになります。
 
例)
 Having lived there last year,なら過去です。
 ・Having lived there for 5 years,なら現在完了継続です。
 ・Having lived there before,なら現在完了経験です。


Knowing his address, I wrote to him.
  彼の住所を知っていたので、私は彼に手紙を出した。
  =As I knew his address, I wrote to him.


Having done it, I wrote to him.
 =As I had done it, I wrote to him.

Having done it, I wrote to him.」は次のように訳せます。
「それをやったので、私は彼に手紙を書いた。」
「それをやってしまったので(やり終えたので)、私は彼に手紙を書いた。」
「それをずっとやりつづけていたので、私は彼に手紙を書いた。」
「それをやったことがあったので、私は彼に手紙を書いた。」

    
 
実際には、副詞(句)や文脈で訳が確定できます。

 このパターンの「Having p.p.」も、普通の過去完了と同様に、「大過去」だけでなく、過去における「完了・結果・継続・経験」の意味を持ちうるのです。



時制がチグハグならば「Having p.p.」であ〜る



選択肢1→「As I was done my homework」となるので不可。

選択肢2→ 「As I did my homework」だと「完全に終わったこと」を必ずしも意味しないので、選択肢4に負けてしまいます。

選択肢3→ 「Had p.p.」という分詞構文は存在しません。






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