


問題文を分詞構文を使わずに接続詞を使って書いたら次のようになります。
As he had been working on the farm all day long, he was completely tired out.

上の時間の線分で、「●」は「was」の時間、「―●」は「had been working」の時間です。「all day long」(一日中ずっと)が使われていますから、「work」は完了時制【継続用法】にするのが妥当です。(過去における継続)
さらに、第2章「時制」で説明したとおり、進行形にできる動詞の継続は、「ずっと〜している / していた」と訳せるなら、「完了進行形」を使うのが一般的なので、この問題文の「work」は「過去完了進行形」になると考えます。 |
●では、「過去完了進行形」の節をどのようにして分詞構文化すればよいのでしょうか。そこで問16の解説を思い出してほしいのです。
★進行形でも非進行形でも分詞構文にしたら一緒です!
●つまり、単なる過去完了の「As he had worked」から分詞構文をつくればよいわけです。
正解文=Having worked on the farm all day long, he was completely tired out.
(×)Having been working on the farm all day long, he was completely tired out.
●このことは現在完了進行形の節を分詞構文に書きかえる場合にも言えます。現在完了進行形の節もいったん頭の中でふつうの現在完了に書きかえてから分詞構文に書きかえると簡単です。
例)
・As he has been working for 10 hours, he must be tired.
=Having worked for 10 hours, he must be tired.
(10時間働きっぱなしなので、彼は疲れているにちがいない。)
(×)Having been working for 10 hours, he must be tired.
※頭の中で「As he has worked」に書きかえてから分詞構文をつくりましょう。 |

頭の中で非進行形にしてから分詞構文化しよう。
★「all day long」(一日中 / 朝から晩まで)があるので、「work」は完了時制【継続】にするのが妥当です。よって、「having
p.p.」というかたちを含んだ選択肢を最優先しなければなりません。 |