京都外語大

      






ここで使われている不定詞は、第3章「準動詞T」で説明済みの「形容詞修飾用法」です。まずは、おさらいしてみましょう。

不定詞の副詞用法【形容詞を修飾】

 形容詞自体を修飾する不定詞が存在します。
直訳で「〜するのに」と訳せる不定詞のことです。
例文

・ This river is dangerous to swim in.
  =この川は泳ぐのに危険だ。

※太字は「dangerous」を修飾。
※形式主語を使って以下のように書き換えができます。
 
例文=It is dangerous to swim in this river.


・ This water is good to drink.
  =この水は飲むのに適している。

※太字は「good」を修飾。


・ He isn't easy to please.
  =彼は喜ばせるのにやさしくない。
  =彼は気難しい人だ。

※太字は「easy」を修飾。
※形式主語を使って以下のように書き換えができます。

 例文=It isn't easy to please him.

この用法は、不定詞動詞の目的語が主語に移動したかたちをとります。そのため、不定詞句に動詞の目的語または前置詞の目的語の欠落が見られます。

例)
 ・
This river is dangerous to swim in.
  →「swim in this river」が分離したもの。

 ・This water is good to drink.
  →「drink this water」が分離したもの。

 ・He isn't easy to please.
  →「please him (彼を喜ばせる)が分離したもの。




上記のことから、不定詞動詞に目的語をつけると誤った文になります。主語がもどれる場所を空けておかなければならないのです。

(×)This river is dangerous to swim in it.
(×)This river is dangerous to swim there.
(×)This water is good to drink it.




問題考察


「get on with △」で「△と仲良くやっていく」だよ。次のようにイメージしよう。




「〜するのに形容詞」と訳せることから、すぐに不定詞の形容詞修飾用法を思い出しましょう。あとは熟語と文脈が理解できれば大丈夫です。



「〜するのに形容詞」ときたら不定詞の形容詞修飾用法を思い出そう〜



次の書きかえが可能です。

 ・John isn't easy to get on with.
    =It isn't easy to get on with John.
《形式主語構文》
   (ジョンと仲良くやっていくことは容易ではない)


「〜と仲良くやっていく」を意味する表現には、他に
  「get along with 〜」「do well with 〜」などがあります。






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