


では、分詞構文を使わずに接続詞を使って書いたらどうなるかを考えてみましょう。
●まずは、「exhaust △」(△を疲れ果てさせる)の使い方から理解しましょう。
・「exhaust」には「疲れる」とか「疲れ果てる」という意味はありません。「疲れ果てる」「くたくたになる」と言いたいときには、「疲れ果てさせられる」と考えて受身形にするか、「自分自身を疲れ果てさせる」と考えて再帰代名詞(oneself)を使います。
例)
・He was exhausted from the game.
(彼はその試合でへとへとに疲れた[疲れていた]。)
・He exhausted himself (by) swimming.
(彼は水泳で疲れ果てた。)
●そこで問題文ですが、選択肢に意味上の主語がついていないので、この分詞構文の主語は主節に一致します。分詞構文の時間ですが、この問題では「床に着いた」時点でまだ疲れを感じている真っ最中だったでしょうから完了時制【完了用法】を使うことはできません。まだその状態が終わっていないからです。また、「since」といった言葉もなく継続用法にする必然性もあまりないと言えますから、分詞構文の時間は単なる過去と考えるのが最適です。
問題文=As he was exhausted from a day's work, he went to bed much earlier than usual.
★しかし、どうしても継続の意味を含ませたいなら完了時制もOKでしょう。
「一日仕事をしてその後疲れがずっと持続しているので早く寝た。」と言いたいなら、
問題文=As he had been exhausted from a day's work, he went to bed much earlier than usual.
も可です。(過去における継続・受身)
●いずれにしても分詞構文は次のようになります。
※継続で解釈した場合「Having been」を省略してもよい。
(○) Exhausted from a day's work, he went to bed much earlier than usual. |
次の例でイメージを捉えましょう。
★選択肢1・2・4→受身の分詞構文ではないので誤りです。
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