慶応大

      






問題考察


では、分詞構文を使わずに接続詞を使って書いたらどうなるかを考えてみましょう。

まずは、「move △」の意味から理解しましょう。「move △」は「△を動かす」が原義ですが、ここでは「△の心」を動かすという意味で使われています。「△の心を動かす」=「△を感動させる」ですね。
 例)
  
Her speech deeply moved me.
       (彼女の話は私を深く感動させた。)


さらに、これは受身形でもよく出題されます。
 
例)
  ・I was deeply moved by her speech.
       (私は彼女の話に深く感動した。)
 

選択肢に意味上の主語がついていないので、この分詞構文の主語は主節に一致します。分詞構文の意味上の主語が「人」であること、( )の後ろに目的語が見当たらないこと、文脈から「感動する」の「be moved」の使用が最適であることから、ここでは受身の分詞構文を使うべきだとわかります。問題文を接続詞を使って書くと次のようになります。

問題文=As he was deeply moved, he tried to express his thanks.



受身の分詞構文は「Being p.p.」で「Being」はふつう省略する、でした。
そこで正解は次のようになります。

 
(○) Deeply moved, he tried to express his thanks.



次の例でイメージを捉えましょう。





次の表現もついでに覚えよう。

be moved to tears
  =「感動して泣く



「感動させる」と訳す「move」だよ〜



選択肢2→「Having been -ing」という言い方はありません。進行形の意味を含んでいるか否かは、分詞構文のかたちに影響しません。進行形の意味を持っている場合でも、進行形の意味を持たない分詞構文とかたちの上では同じです。

選択肢3・4→受身になっていないので不可です。






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