京都外語大

      






will+原形」

ここでは、
「現在」を意味する「will」の用法をまとめてみましょう。


 習性・傾向の will  

「〜するものだ」「〜する習性がある」
例文
 Oil will float on water.(float=浮く)
   油は水に浮くものだ。

 Boys will be boys.
   男の子は男の子(いたずら好きでやんちゃなものだ)

 A drowning man will catch at a straw.
      溺れる者はわらをもつかむ(つかもうとするものだ)
   
「drowning=溺死しつつある」「straw=わら」
   「catch at △=try to catch △」
● この「will」に未来の意味はありません。


 「現在の習慣」の will  

「〜する(である)ことがよくある」
例文
 Mary will sit there and look at the sea for hours.
 メアリーは何時間もそこに座って海を眺めていることがよくある。
● この「will」に未来の意味はありません。


 「現在の推量」の will  

「〜でしょう。」
例文
 Dick will be in the park now.
 ディックは今公園にいることでしょう。
● この「will」に未来の意味はありません。




would+原形」にも推量用法あり

助動詞「would」には、「現在の推量」「過去推量」どちらの場合もあり、やっかいです。


 「現在の弱い推量」の would  

「〜でしょう。」
例文
 She left two hours ago. She would be at home now.
 彼女は2時間前に出発した。 もう家に(着いて)いるだろう。
● 「would」のほうが「推量のwill」より確信度が低い感じがあり、「弱めの推量」になります。


 「過去の推量」の would  

「〜だったことでしょう。」「〜しただろう」
例文
 She would be 80 when she died.
   彼女は、死んだとき80歳になっていただろう。
● 推量しているのは「話し手」です。




would」の用法一覧

「would」にはさまざまな用法があって大変そうに思えますが、大学入試で問われるものに限れば結構単純です。次の7つのうちのどれに該当するかがわかればよいだけなのです!
T【willが時制の一致で過去形に】
  
(例) I thought he wouldn't come.

U【過去の習慣】→「よく〜したものだ」
    (通例、過去を表す副詞節[句]を伴って。)

V
【推量】→「〜でしょう」「〜だったことでしょう」

W【would not】
   
《強い拒絶》 「どうしても〜しようとしなかった」

X【丁寧な依頼】
Would you 原形?」=「〜してもらえませんか」
  Would you be quiet? (静かにしてもらえませんか)
《実用英語での注意》 
この用法は、なにかにイラついているときに多用されます。
従って、不満がないなら、「Could you please 原形?」を使いましょう。

Y【仮定法構文で使用】
   仮定の話をする場合に使います。

Z【慣用表現】→「would rather 〜 than〜」など。



未来を表さない「will」に注意しよう〜。



選択肢1の「might」は「現在の推量」用法。Accidentsにtheがついていないので、「(一般論としてこの世では)事故はひょっとしたら起こるかもしれない」という意味。いやいや、事故は毎日起こるのが当然です。

選択肢2の「could」は、2つの訳が可能です。一つは、「(この世に事故というものが)発生しえた」。もう一つは、「場合によってはこの世に事故が発生するかもしれない」。どちらも、不自然ですね。

選択肢3の「should」はどうでしょう。「事故は起こるべきだ」では変ですし、かといって「事故というものは起こるはずだ」(推量)も不自然。推量するまでもない起こって当然のことなのですから。この問題では、推測ではなく、「事故というものはまちがいなく起こるものなのだ!!」という断定表現が妥当なのです。



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