慶応大

      







動名詞時制の例外(1)

「-ing」「having p.p.」という動名詞が示す時間は、原則的に第3問めの解説で説明した通りです。しかし、その原則が通用しない場合があるのです。ここではその中の重要なひとつを扱います。

「remember」「forget」の目的語になっている「-ing」は「having p.p.」の意味です。

次のように覚えておきましょう。

目的語を訳してみて、「〜したことを」と訳せるならば「-ing」、「〜することを」と訳せるならば「to 原形」を選びます。単にそれだけのことです。



〜したことを覚えている[いた]
 remember(ed) -ing


〜することを覚えている[いた]
 remember(ed) to 原形





「remember」「forget」の目的語のかたちを問う問題は、ここで説明したことを思い出して解いてね。




実例



I remember coming here last year.
  私は去年ここへ来
ことを覚えている。

I didn't remember reading the book in my childhood.
  私は子供の頃その本を読んことを覚えていなかった。
  
※「〜んだことを」は「〜したことを」と同じです。

I forgot swimming there in my childhood.
  私は子供の頃そこで泳いことを忘れていた。
  
※「〜いだことを」は「〜したことを」と同じです。



Remember to mail this letter.
  この手紙を出すことを
覚えておいてください。
  =忘れずにこの手紙を投函してください。

Don't forget to mail this letter.
  この手紙を出すことを忘れないでください。
  =忘れずにこの手紙を投函してください。


The boy forgot to read the book yesterday.
  その少年は昨日その本を読むことを忘れた。





問題考察


「remember」の目的語のかたちを問う問題なので、答えは選択肢2の「riding」か、選択肢4の「to ride」かのいずれかになります。

「この前の日曜日に」があり、「家まで乗って帰っことを」と訳すべき文ですから、「-ing」のほうを使います。



「remember」「forget」の目的語のかたちは訳で決まるよ〜



 実は原則どおり「remember having ridden」としても間違いとは言えないのですが、めったに使われない表現なので、覚える価値はありません。

 「remember[forget] to have p.p.」というかたちは存在しません。






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